NO SUPER STAR 80S “B.I.T.D.” NO LIFE @ mita sneakers

様々な情報サイトでご覧になられた方も多いかとは思いますが、世界中のキーアカウントスニーカーショップを結びつけ、スニーカーを軸とした相互関係を構築する事を目的に掲げた「adidas(アディダス)」の世界連動プロジェクト「CONSORTIUM(コンソーシアム)」から、「SUPER STAR 80S “B.I.T.D.”(スーパースター80Sバックインザデイズ)」が「6月15日(土)」にローンチとなりました。

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“B.I.T.D.”とは言わずもがな”BACK IN THE DAYS(バックインザデイズ)”の略で、今作はバスケットボールシューズとしてリリースされ、現在ではストリートにおけるファッションアイコンの1つとなった「SUPER STAR(スーパースター)」のバックボーンを紐解く事をテーマに、同モデルと”ストリートカルチャー”の関係性を具現化したプロダクトです。

1969年にオリジナルモデルが発表されてから、約40年が経過した現在に至る迄、どの年代のスニーカーシーンにおいても話題の中心となり、老若男女問わず愛され続けるロングセラーモデル。これまでにも「SUPER STAR II(スーパースター2)」等の派生モデルがリリースされてきましたが、モデル自体に大きなアップデートを加える事無く、ほぼオリジナル当時のまま今も尚有り続ける普遍性は、まさに”マスターピース”と言えます。

今回は、そんな”ストリートカルチャー”における「SUPER STAR」の歴史を表現する為、多くのユーザーの”BACK IN THE DAYS”にフィットするよう特徴的なデザインやギミックが詰め込まれています。

まず「ヒールパッチ」「スリーストライプス(3本線)」には「スネーク柄」が型押しされた「パテント」を使用。これはスニーカーに初めて「アニマル柄」を使用したのが「adidas」である事を表現。

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更に「インソール(中敷き)」には”ヒップホップカルチャー”を象徴するオリジナルの「タギング」を「プリント」で落とし込んでいます。

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付属している「シューレース」は2種類。70年代を表現する為に、現行でリリースされている「SUPER STAR 80S」同様に、オリジナルモデルをイメージした若干細めに設定された「シューレース」。

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1980年から1989年のストリートシーンをパッケージングした「JAMEL SHABAZZ(ジャメルシャバズ)」氏の写真集「BACK IN THE DAYS(バックインザデイズ)」に登場するスニーカーをアレンジする手法の1つとして必要不可欠なアイテムで、80年代のスニーカーシーンを語る上で欠かす事の出来ない「ファットシューレース」。

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そして、今回のテーマである”ストリートカルチャー”へのオマージュを具現化する上で、「adidas」というスポーツブランドの”ストリートカルチャー”における重要性を、最も簡潔かつ明確に説明する事が出来るキーワード「Run-D.M.C.(ランディエムシー)」。

その代名詞とも言える「ノーレース」を表現する為に「ホールドバンド」を採用。彼らが「SUPER STAR」を「シューレース」無しで着用していた事から、「ULTRA STAR(ウルトラスター)」が誕生したという歴史的背景をプロダクトに落とし込んでいます。

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両者の関係は、当時から「adidas」のウェアやスニーカーを愛用していた「Run-D.M.C.」が、1986年にリリースしたアルバム「RAISING HELL(レイジングヘル)」のツアーの際に「SUPER STAR」を掲げ、代名詞とも言える「My Adidas」を、約3万人のオーディエンスと共に熱唱する姿を見た「adidas」関係者が感銘を受けた事からスタートしたと言われています。

メンバーの1人である2002年に急逝した「JAM MASTER JAY(ジャムマスタージェイ)」氏への追悼の意を込めたプロダクトがリリースされている事からも、その関係がビジネスとしてだけでは無く、本当の意味でのパートナーシップが築かれ、今も尚継続されている事を証明。

また、これまでに「adidas」を特集した雑誌や書籍は数多く、中でも2003年の「relax(リラックス)」や、2009年の「EYESCREAM(アイスクリーム)」、そして記憶に新しい所だと2012年に発売となった「SNEAKER TOKYO Vol.4 addicted to “adidas”」は、独自の視点で「SUPER STAR」と、80年代にヒップホップカルチャーをオーバーグランドに押し上げたパイオニアとして語られる「Run-D.M.C.」の相互関係を紐解いています。

例えば「SNEAKER TOKYO Vol.4 addicted to “adidas”」の場合、「アディダスの5大傑作回顧録」と題し、数ある名作の1つとして紹介。90年代に「日本」で発生したヴィンテージブームにおける「SUPER STAR」の解説は、まさに「SNEAKER TOKYO(スニーカートーキョー)」らしい切り口です。

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「relax」の場合、漫画家「高橋陽一(タカハシヨウイチ)」氏、往年のテニスプレイヤー「STAN SMITH(スタンスミス)」氏と並び、3本線のスーパースターとしてメンバーの1人「D.M.C.(ディーエムシー)」氏のインタビューを敢行。

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ちなみに、「シューレースなしでシェルトゥ(SUPER STAR)を履くスタイルはどのように始まったのですか?」という質問に対する氏の掲載されている返答がコチラ。

「すぐに履きたかったからシューレースを通すのが面倒だったんだ。」

「今のキッズがベースボールキャップのタグを外さないのと同じで、シューレースをつけないことでブランニューであることを見せていた。」

「そのルーツはバギーパンツをベルトなしではくスタイルと同じで、プリズン(刑務所)から始まっている。数あるスニーカーの中でも唯一、ノーレースで歩くことができたのがシェルトゥのスーパースターだったんだ。獄中の兄弟や親戚、友達の写真を見るとみんなノーレースのスーパースターに、両腕を組んだポーズだった。それがいつしかゲットーにいるキッズのスタイルにつながっていった。でもそれはクリミナル(犯罪)を意味するものではなく、タフネス、クールネス、ストロングネスの表現だったんだよ。」

「ゲットーのメンタリティを理解していないある大学教授が”ヒモなしのアディダスはジェイルシューズで、それを履くことはよくない。”と言いだしたんだ。当時ノーレースのスーパースターで大学にも通っていたオレは、そのステレオタイプな意見を否定するために”My Adidas(マイアディダス)”を作ったんだ。」

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こんな刺激的な発言をサラッとコメントしてしまう事もさることながら、このコメントを修正せずに掲載している「relax」や「adidas」も男前です。本当の事が語られないと、歴史はどんどん上書きされてしまうので、貴重なインタビューだと思います。

そして、「EYESCREAM」の場合は、代表曲「My Adidas」の日本語訳と共に、当時の写真を掲載。

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ちなみに、掲載されている「Run-D.M.C.」は、巨匠「LAWRENCE WATSON(ローレンスワトソン)」氏の作品。「adidas」がサポートし出版に至った、キャリア25周年を振り返った写真集「World is Yours」から抜粋したモノです。

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2012年、「日本」で氏が個展を開催していたタイミングで、ずっと欲しかった写真集や写真を購入。タイミング良くご本人もいらっしゃったので、遠慮なくサインを頂きました。

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アスリートだけではなく、こういう方々に対しても真摯にサポートを続ける信念は、本当に素晴らしいと思います!!!

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これはライブ中のオーディエンスを撮影したモノ。良く噂は耳にしますが、本当に自分達が履いていた「SUPER STAR」を脱いで掲げています。

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ファッションブランド「adidas」を「日本」目線で綴った「relax」「EYESCREAM」と、スポーツブランド「adidas」を本国「ドイツ」の目線から描いた「SNEAKER TOKYO Vol.4 addicted to “adidas”」では、根本的な軸は同じでも捉え方に若干の違いが生じるものの、このモデルと「Run-D.M.C.」が、「adidas」と”ストリートカルチャー”の関係性を示した縮図であるという事は一目瞭然。

世界中で活躍するアスリートやスポーツを楽しむ全ての人達と、プロダクトを通してコミュニケーションを取りサポートする事に重きを置くスポーツブランドが、アーティストと契約を結びサポートする事自体が当時は異例であり、このようなプロモーションは業界に衝撃を与えました。

ただ、このような思考が継承されているからこそ、今も尚「adidas」がスポーツと”ストリートカルチャー”という一見真逆とも考えられるグラウンドでポジションを確立し、絶妙なバランスを両立出来ている1つの要因であると言えます。

今回リリースされた「SUPER STAR 80S “B.I.T.D.”」は「SUPER STAR」の普遍性と共に、”ストリートカルチャー”における「adidas」の重要性が詰め込まれています。

「たかがスニーカー、されどスニーカー」とは良く言われますが、プロダクトを通してブランドの歴史を知る事もスニーカーの楽しみ方であり、醍醐味でもあります!!!

店頭販売も開始していますので気になる方は是非、「mita sneakers」店頭へ足を運んでご覧下さい。

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そう言えば、第2回「SNEAKER SPEAKER(スニーカースピーカー)」で、”あなたにとっての「adidas」の定番モデルとは何ですか?”という「SHOES MASTER(シューズマスター)河瀬さんの質問に対し、パネラーの方から一般参加の方まで、世代問わずほとんどの皆さんが「SUPER STAR」もしくは「CAMPUS(キャンパス)」を挙げていらっしゃいました。

やはり、「日本」では文化やファッションの観点から、自然と「adidas」のスタンダードモデル=「SUPER STAR」「CAMPUS」という事が、潜在意識の中に刷り込まれているのかもしれません。

ただ、「adidas」は本来ランニングシューズを軸としたプロダクトカンパニーであり、ランニングシューズと共に歩んで来た長い歴史と伝統があります。

近年では、弊社「mita sneakers」からリリースさせて頂いた「ZX8000 MITA」を含めた「ZX」シリーズや80年代のランニングシューズの復刻、更にはパフォーマンスシューズの「ENERGY BOOST(エナジーブースト)」、「PRIMEKNIT(プライムニット)」、「日本」から発信されている「adiZERO(アディゼロ)」と言ったブランドフィロソフィを受け継ぐプロダクトが注目を集めています。

「adidas Originals for mita sneakers」ZX8000 MITA:LAWSUIT MITA 11

個人的には「SUPER STAR」「CAMPUS」も大好きですが、ランニングカテゴリーの今後の展開にも期待せずにはいられません。

先日、「HOUYHNHNM(フイナム)」様の特設サイト「RUN?」内でアップして頂いた弊社番長インタビューでも、ランニングカテゴリーについて語られていますので、お時間がある時にでも是非ご覧下さい!!!

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